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変わらない伝統的デザイン「3.5天丸下三大洋」

変わらない伝統的デザイン「3.5天丸下三大洋」

2018 0629

今日は、弊社の堀君が現在組立てをしている「3.5天丸下三大洋」について考えてみた。

家具業界全体を考えると、収納家具が沢山売れる時代には、毎年新しいデザインの家具が見本市に出品されていた。

弊社も新潟市に家具見本市がある頃に毎年新しいデザインの桐たんすを出品していた。

しかし、変わらないデザインの桐たんすも常に存在していた。

「3.5天丸下三大洋」

3.5は横幅サイズの事であり、1,060mmを尺サイズにすると、3.5尺になる。

桐たんす屋は、いまだに横幅は尺で表現しているのだ。

天丸とは、デザインの事である。

天丸以外にも四方丸、天角、胴丸、胴厚などのデザインがある。

天丸デザインが出現するのは、大体昭和30年代頃だと思われる。

それ以前の桐たんすは、圧倒的に天角デザインであった。

下三とは、下台に三杯の大引出しが付いている型を指す。

大引出し四杯ならば、下四になる。

大洋とは、大扉の意味である。洋には、広いという意味があり、この場合は扉を指す。

だから、業界人に「3.5天丸下三大洋」というと、どんな桐たんすか大体わかる。


35下三大洋

市場に合わせてデザインを変えて行くのも大事だが、昔のデザインが今も売れるのは実は凄い話である。

それだけに定番のデザインと言える。昭和30年頃から60年間も変わらないデザインである。

推測するに、この「3.5天丸下三大洋」は、弊社で一番売れた型ではないであろうか。

弊社としても昭和40年代から造り続けているデザインである。

変わらないデザイン。産地共有のデザインとも言える。

現在製作しているのは、7月にお届けの桐たんすである。

お客様にも感謝。職人さんにも感謝である。

また、先人の桐たんす屋さんにも感謝である。


本当にありがとうございます。



 

2018-06-29 17:58:14

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