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2019 0730 昨日、再生した桐たんすを納品して来た。 約60年程前の桐たんすは、ご依頼主のお母様がご結婚の際に作られたものだそうである。 お母様の弟さまが製作したとの事である。 弟さまは、桐たんす職人だったそうだ。 嫁ぐ姉に桐たんすを製作出来た当時の環境が羨ましいと感じた。 昭和34年頃の桐たんす、再生前である。 昭和20年頃には無い、唐草模様の金具が使用されている。 戦後10数年経って、段々と桐たんすにも装飾美が付いてくるようになった時代だ。 再生前。扉を開けた図である。 斜め前から見た図である。 本体の脇に汚れたような跡があるが、仕上げ直しで元に戻るだろう。 再生後である。 内側もかなり綺麗になった。 斜め前から見た図である。 当時の桐たんすにしては木地が傷んでなく、木地直しが楽であった。 無事に納まった。 お母様の弟さまは、既に他界したそうである。 今回、仕上げ直しをご注文頂いたきっかけは、製作した弟さまを思い起こすと言う事があったらしい。 Mさま、本当にありがとうございます。 どうぞ今後とも宜しくお願い致します。
2019-07-30 10:52:08
社長日記 | コメント(0)