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2019 0801 昭和20年代の桐たんすを再生しました。

2019 0801 昭和20年代の桐たんすを再生しました。

2019 0801

今日から8月である。

時が経つのは早いものである。


先日紹介した紙の棒通しを使用した桐たんすは、昭和20年代に購入したものだと判明した。

当時、お客様は新潟県村松町にお住まいで、村松町の大火が昭和21年5月8日に起こったそうである。

使用していた桐たんすが大火によって焼失したため、お父様が娘さまに新しく購入した桐たんすだそうである。

正確な購入年は判らないが、ほぼ昭和20年代だとの事。


もう一つ、お客様Hさまとは、縁を感じた。

何故かと言うと、私が小学3年と4年に習ったI先生にHさまも習ったのだそうだ。

唐突にI先生のお話が出てきて、私もその話が理解できたのは本当に不思議である。

I先生は90歳、Hさまは74歳、私シゲノは57歳。

後日、納品前にI先生にお電話したら通じて、懐かしいお話を頂いた。

本当に感謝である。

紙の棒通し箪笥001

お客様宅にある再生前の桐たんすである。


紙の棒通し箪笥002

再生前、正面図である。


紙の棒通し箪笥003

再生前、斜めから見た図である。


紙の棒通し箪笥004

錆びた金具である。


紙の棒通し箪笥005

こちらが話題となった紙の棒通しである。

中も棒も表の座も全て紙のようだ。

比重を測ったら1.4しか無く、マッチで燃やそうとしたら燃えた。

丁度、座の部分が一枚分の紙であるが、棒の方は一枚の紙が四層になっている。

座がはがれて銀色の棒が見えるが、紙の上から銀色の塗装をしている。

紙自体は、硬質でしっかりしたものだった。

当時製造していた何かの素材を棒通しのUの字に加工&転用したような感じもする。



紙の棒通し箪笥006

再生後の正面図である。


紙の棒通し箪笥007

再生後、斜め前の図である。


紙の棒通し箪笥008

この引手金具は錆を落として黒色で塗装し直した。


紙の棒通し箪笥009

こちらは新品の棒通しである。

スカッとしていて、綺麗である。


紙の棒通し箪笥010

無事に元の場所に納まった。

Hさま、楽しいお話、本当にありがとうございました。

どうぞ今後とも末永く宜しくお願い致します。


 

2019-08-01 21:01:24

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