明治の箪笥は、昭和の箪笥と違い、金具もさらに原始的である。
昭和の「時代箪笥」と比べても少しずつ金具や造りが違うのである。
昭和の箪笥は良く預かるのだが、なるほど、それ以前の金具などはこうだったのか、
合点がいくほど、金具の歴史を感じる。
基本は余り変わらないのだが、少しずつ違うのだ。
塗装は漆に似た魚油を使用した塗料のようだ。
その塗料の名前が思い出せない。
金具を外して頂いた。
これから金具の錆び落としを行なう。
実に手間のかかる作業である。
しかし、有難い事に時間はたっぷりある。
作業を進める事にする。