上記は、キリーちゃん積木T-35のタイプである。
基本サイズが、35mmのもので、116ピース入っている。
キリーちゃんは、桐たんすの端材で出来ている。高級桐たんすの端材は、それまでは、全て焼却されていた。
積木や桐玩具を製作するようになって、端材活用の精神が会社内に発生した。
今では、端材のほとんどを2次利用している。
異業種の方々が、まったく別の用途に桐材を使用している。
これらは、素晴らしい事である。
上記は、キリーちゃん積木T-45である。
43ピース入っている。
桐たんすの端材は、端材とは言え、なかなか手に入らないものである。
ホームセンターなどで販売されている、桐材のほとんどは、中国産の桐材である。
我々は、桐材業者から桐の原木を一定量仕入れて、それを製品にする。
製材してから、天然乾燥に2~3年もかかる。
さらに、桐たんすとして実際に使用するのは、原木の3割~4割程度と言われる。
かなりの量を捨てているのである。
もったいないと約20年前に感じてた。
それから弊社の小物製作が始まったのである。
キリーちゃん、積木T-45の中のピースを出したところである。
桐たんすの端材は、柾材と三分板が多い。
柾板は、約4.5mmを削り、4~3mm程度になる。
三分板は、9mm強の厚さを削って、7~8mmになる。
35mmや45mmの厚さの積木を作るために厚さが足りないので、合わせる。
合わせる接着剤は、ソクイ(続飯)である。
ソクイとは、ご飯糊の事である。
昔、木工ボンドが市場に出現する前は、桐たんすの接着剤は、ソクイだった。
そんな先人の知恵を生かした商品が、キリーちゃんシリーズなのである。
この商品が生まれて、早15年が経とうとしている。
継続して、製作・販売できるのも多くの方々のご協力があるからである。
皆さん、本当にありがとうございます!
これからもキリーちゃん、ご愛顧のほど、ヨロシクお願い致します。