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方才角(ほうさいかく)を納品して来ました。

方才角(ほうさいかく)を納品して来ました。

2015 0124

今日は、方才角(ほうさいかく)2棹、納品して来た。

S様、本当にありがとうございました。

桐たんすも婚礼で、2棹並ぶと見栄えがする。

清水さま 方才角納品


清水さま 方才角納品2

この方才角は、四方角デザインである。

1997年3月に、私がデザインをおこした。

初めて製作して、もうすぐ18年が経とうとしている。

伝統的なデザインと同じようであるが、いくつもオリジナルのモノがある。

通常、現在の伝統的桐たんすは、天板の上が丸まっている「天丸」というデザインである。

もしくは、本体の四隅が丸い「四方丸」デザインである。

なぜ、四方角というデザインをおこしたのかと言うと、昭和初期の古箪笥が、実にシンプルだったので、

それを原型に今風にシンプルに、しかも、四角くしたのが、「四方角」デザインである。

桐たんすのデザインは、変わらないと言われつつも、長い間で少しずつ変化して来た。

その変化は、本当にわずかな変化だったが、80年前と今とでは、かなり違うのである。

昭和初期は、シンプルな「天角」デザインであった。

金具もシンプルである。

それが、ある時期から「天丸」に変わるのである。

その後、「四方丸」デザインが出現し、

その後四方丸の本体が厚くなった「胴厚」が現れるのである。

「四方丸」デザインと同じ時期に「胴丸」というデザインも出てくる。

伝統的デザインと言っても本体フレームのデザインだけで、

天丸、四方丸、胴厚、胴丸などの型がある。

モダン桐家具というコンセプトの桐たんすを開発する前に

私がした事は、従来型の伝統的デザインのアレンジであった。

それが、「四方角」デザインである。

1997年当時は、天丸や四方丸が主流だった。

金具も装飾系の金具が多かった。

しかし、私は、シンプルな箪笥にシンプルな金具がニーズにあると考えて、当時デザインした。

最初は、新潟県の家具見本市に出品した。

反応はイマイチであった。

しかし、同デザインは、今でも継続して売れ続けている。

有難い事である。


S様、この度は、ご結婚おめでとうございました。

どうぞ今後ともヨロシクお願い致します。

 

2015-01-24 18:17:36

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