2015 0617
最近良く、昔の事を思い出す。一番は、藤井先生である。
高校時代の先生だった。だったと言うのは、先生が故人だからである。
藤井先生の担当は社会科であった。
私は、当時、倫理社会を藤井先生の授業で学んだ。
哲学の授業は、面白かった。
今でも覚えている先生の名言は、「映画を観なさい。」「映画は、人生の縮図であり、人生の勉強になる。」
高校生にもなると、勉強をもっとしなさいと言う先生は少なかった。
中学までは、勉強をもっとしなさいと言う先生は居た。
高校の中でも藤井先生の授業は、必ずCMが入る事で、面白く、わかりやすい授業であった。
難しい授業を続けると、生徒は飽きて眠くなる事を熟知していた先生は、授業の合間に必ず面白いお話(CM)を入れるのである。
メリハリがあり、だから生徒は話の内容に付いていけるのである。
個人的には、ドイツの哲学者ハイデッガーのお話がとても良かった。
「映画を沢山見なさい。それらは、人生の勉強になるから。」と言われた藤井先生は、2年後、加茂駅構内で帰らぬ人となる。
本当に惜しい。
不思議な縁で、藤井先生の娘さんは、高校の我が新聞部の2年上の先輩であった。
とても頭の良い先輩で、新聞部の部長をしていた。
最近、数ヶ月前にそのお嬢様の息子さんが弊社に工場見学に来た。
お祖父さんの藤井先生のお話になったが、お孫さんには、藤井先生の記憶はない。
おじいさんは、とても素敵な素晴らしい先生だったと、私が話すと嬉しそうな顔をした。
私も嬉しかった。
高校を卒業して、35年以上も経つ。高校の3年間は、何と凝縮していた事か!
私は、藤井先生の笑顔が未だに忘れられない。
本当に有難い先生であった。
その先生のお蔭で、私は映画を観る事に後ろめたさを感じる事がほとんどなかった。
藤井先生、ありがとう!
心より感謝している。
ありがとうございます!
2015-06-17 11:11:04
社長日記
| コメント(0)