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90年前の桐たんすを再生&修理して、納品して来ました。

90年前の桐たんすを再生&修理して、納品して来ました。

2015 1129

今日、約90年前の古い桐たんすを納品して来た。

再生&修理に約2ヶ月間かかった。

今回は、金具をそのまま使用する事になった。

丁番だけが壊れるので交換し、他はサビなどを磨いて落として、塗装し直した。

戦後の桐たんすに比べて、大正期の箪笥は、やはり出来が良い。

斉藤英子さま古たんす

桐たんすは、経年変化して真っ黒になっていた。

金具も引手金具が取れたのか、右下の一つだけ別の引手が付いていた。

斉藤英子さま古たんす2

再生修理した桐たんすである。大正後期の頃の箪笥は、デザインがすべてシンプルである。

ある意味機能的であるとも言える。

扉の前飾りが無く、ハンドルだけなのが実に良いと思う。

このデザインは、昭和40年代に装飾美の金具が出てくるまで続くのだが、現代に通じるデザインである。


斉藤英子さま古たんす3

丁番も、出来たら交換しないで再利用したかった。

引手金具は、丸かんではなく、どちらかと言うと、がま口かんである。


斉藤英子さま古たんす4

棒通しの座も再利用である。綺麗になった。


斉藤英子さま古たんす5

納品の図である。

お客様からは、大変喜んで頂いた。この喜びのお声が、次の我々の仕事の活力になる。

昔ながらのお宅であり、障子戸や欄間などと畳のお部屋に似合っている。

とても綺麗なお宅である。

Sさま、本当にありがとうございました。

今後とも末永くよろしくお願い致します。

2015-11-29 15:52:31

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